Secondo viaggio
「間奏1 旅立ちのシンティッランテ」
「…できなければ、それまでだ」
ウロボロスでの凱旋公演を頼まれた一行は、再びの水戸へ。そこには世代交代真っ只中の常陽工業高校を狙う、不穏な影が。桐ケ谷と刑部。トップ二人の門出に際し、ヤスと友枝は……。
Secondo viaggio
「第1章
春嵐出来
しゅんらんしゅったい
フェルマータ」
3月。ガラコンサートと国際コンクールを目前にしたスタオケ。しかし、とあるニュースを機に事態が大きく動き始める――
「考えてくれ。このままスタオケを続けるのかどうかを」
Secondo viaggio
「第2章
暗礁
あんしょう
のゲネラルパウゼ」
世界への旅は、暗礁へと乗り上げる。失意の暗闇における灯台は――銀河の家。今、若き指揮者と幼い少女の出会いが語られる。
「つまり、俺が魔法使いってワケか。そんなこと、初めて言われた」
Secondo viaggio
「第3章 シーグラス・ディヴィジ」
銀河が去り、なんとか立ち上がろうともがくスタオケ。もう一度日本を巡ろう。そんな思いで選んだ沖縄で主人公たちが出会ったのは――
「案外、一ノ瀬先生も同じような感じかもしれないわ」
Secondo viaggio
「第4章 宇賀神参上トナンテ」
謎の挑戦動画に導かれ、向かうは北陸・金沢。そこでの出会いが、新たな扉を開く――
「ここで会ったが千年目、百万年くらい仲良くしよう」
「……チッ。何見てるんですか、お姉さん」
Secondo viaggio
「間奏2 兄と奏でるトゥッティ」
――あの日。お兄ちゃんと僕は共に唯一の存在なのだと知った。
SV4章で登場した宇賀神兄弟の知られざる過去と、スタオケに加入するまでのストーリー。
Secondo viaggio
「間奏3 追懐のソルミゼーション」
年末に公演を行った江戸町パークから届いた、一枚のDVD。
体験型時代劇「縁渡(えんと)の夜明け」と書かれたそれを再生すると、懐かしい声が聞こえてきて……。
Secondo viaggio
「第5章 宵闇と暁光のポルタメント」
舞台は、ライラックの花が咲き誇る札幌。
スタオケのコンサートのほか、ネオンフィッシュの北海道ツアーも開催され、多忙を極める笹塚と仁科だが……。
「ネオンフィッシュ…か。このまま、同じ水槽をただ泳ぎ続けるのも――」
Secondo viaggio
「第6章 余白のベル・カント」
まさかのグランツとの、一時的な合流を果たしたスタオケで、惟世と主人公はスタオケの音楽の作り方を模索する。
しかし水戸でのコンサートでもトラブルは続き――。
「義兄上は、いつまで俺の影を務めているつもりだ?」
Secondo viaggio
「間奏4 往古来今のフェルクレールト」
「お前の音、好きだったんだけどな~」
「……それでも、こちらの道を選ぶと決めた」
青春の日々を同じ学び舎で過ごした銀河と篠森――
ふたりの絆がうかがえる物語。
Secondo viaggio
「第7章 進取果敢のトリコルド」
破竹の勢いの黒橡人気におされ、ポラリスは危うい立場に。
岐路に立たされた凛と流星は、厳しい決断を迫られる――。
「…ポラリスふたりのことだから、流星と、ちゃんと話し合いたい」